ITによるイノベーションからIT融合へとビジネスを取り巻く環境が変わりつつある中、インターネットの世界では、大容量のデータは雲の上(クラウド)へ、それらを取り扱うインターフェイスはポケットの中(スマートデバイス)へと、ますます広がっていくでしょう。光ケーブル(FDDI)や高速無線ネットワーク(LTE)のインフラが整ってきている現在では、それらを活用したビジネスモデルの身近な事例は至る所に転がっています。
平成26年度のインターネットビジネスも、「クラウド・コンピューティング」、「スマートデバイス」、「M2M」、「SNS」、「オープンソース」、「ビッグデータ」等のキーワードが中心となって展開されると考えられますが、HiBiSはこの時流を逃さないよう、部会活動や異業種交流会、およびビジネスフォーラム等のイベント開催を中心に活発に活動してまいります。
ミッションである「広島におけるインターネットを活用したビジネスの活性化」を実現するため、IT業界以外の企業や個人の方が参加できる機会を増やし、各々の部会に顧問を設置することにより、産学官連携を強化することを大きな方針といたします。また、昨年からの各大学との連携を強化して、若年層の技術者や起業家の発掘に努めます。
まず、毎年開催しているHiBiSインターネットビジネスフォーラムと、HiBiSの中核イベントとなってきたHiBiSビジネス交流会をひきつづき開催する他、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)、および一般社団法人テレコムサービス協会との連携を深めてゆきます。インターネットセキュリティにおいては、セキュリティに関する技術的要件を中心に、最新動向と問題点等を調査・研究し、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)と連携してテーマを深堀します。スマホアプリの展開においては、広島市産業振興センターと協業して、講演会の共催等を行ない、また、広島県情報産業協会技術委員会との共催で、スマホアプリ塾を開催してまいります。さらに、ビジネスアライアンスの活動として、中国経済産業局の採択事業である「地域からスマートフォン等のアプリを開発し、国内・海外販売を目指す連携事業」に協力団体として積極的に参加して行きます。
本年度は、2年に一度、「情報化シンポジウムイベント」が開催される年度であり、テーマや主旨に沿ったセミナーを企画・実施する予定です。毎年開催していますHiBiSインターネットビジネスフォーラムも、このシンポジウム期間中のイベントとして開催することで集客や周知の相乗効果を狙います。
以上のように今年度もHiBiSは広島発のインターネットビジネスやベンチャー企業の発掘を行うことで、業界および地域社会の情報化・高度化に取り組んでいきたいと考えております。
本年度の運営計画を以下のとおり示します。
HiBiSの活動は、メンバーの参加が無ければ成果を出すことができません。各部会は、それぞれ魅力のある事業活動を計画しています。メンバー各社の積極的な参加をお願いいたします。