2014年から始まった東京を中心とした大規模開発により、地域IT企業もフル稼働の状況ですが、首都圏一極集中と多重下請け構造の中での繁忙であり、SES・派遣の契約が多いようです。開発は2017年~2020年まで続きそうですが、その後に起こるであろう開発需要の減少が憂慮されます。さらに、IT業界の置かれた状況は、クラウド化の流れが着実なものとなり、IoTの普及やAIの可能性が世界を変えようとしています。すべての産業や社会が新たなITの活用を求めています。
その様な背景の中で、HiBiSのミッションである「広島におけるインターネットを活用したビジネスの活性化」を実現するため、IT企業のみに限らずIT業界以外の組織や個人の方が参加できる機会を増やし、さらに各々の部会に顧問を設置することにより、産学連携を強化することを大きな方針とし、これまでの各大学との連携をさらに強化して、若年層の技術者や起業家の発掘に努めます。
まず、毎年開催している「HiBiSインターネットビジネスフォーラム」を引き続き開催する他、各部会からテーマを持ち寄り、「IT勉強会(オープンセミナー)」の開催を定期的に企画して行きます。これまでに実績のある国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)、および一般社団法人テレコムサービス協会との共催イベントを継続し、さらに独立行政法人情報処理推進機構(IPA)、および公益財団法人広島市産業振興センターとの連携を深めて行きます。
その中でもインターネット・セキュリテイの分野においては、情報セキュリティに関する技術的要件を中心に、最新動向と問題点等を調査・研究し、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)と連携して「セキュリティ・キャンプ」を開催します。また、昨年度から開設された広島県東部(備後地域)での活動を中心とした「備後IT部会」を強化することにより、広島県全域からの企業や学生の参加を促します。
本年度は、2年に一度、「情報化シンポジウムイベント」が開催される年度であり、テーマや主旨に沿ったセミナーを企画・実施する予定です。毎年開催していますHiBiSインターネットビジネスフォーラムも、このシンポジウム期間中のイベントとして開催することで集客や周知の相乗効果を狙います。
以上のように今年度もHiBiSは広島発のインターネットビジネスやベンチャー企業の発掘を行うことで、業界および地域社会の情報化・高度化に取り組んでいきたいと考えております。
本年度の運営方針を以下のとおり示します。
HiBiSの活動は、メンバーの参加が無ければ成果を出すことができません。各部会は、それぞれ魅力のある事業活動を計画しています。メンバー各社の積極的な参加をお願いいたします。