年度計画

年度計画(平成29年度)

活動の方針

 「AI」、「IoT」、「ディープラーニング」、「シンギュラリティ」といった言葉が身近になり、まさにITによる様々なサービスが全ての地域、産業、多くの人々の営みに深く関わり、より高度に進化しつつあることを感じます。この大きな変化の中心に位置する私たちの使命とその責務は、より広範で重いものになってきたのではないでしょうか。これからさらに、世の中の変化に対して臨機に適応できているか、新しい価値を生み出しITサービスによって社会や顧客に貢献出来ているのか、その真価が問われつつあるのではないかと考えます。

 その様な背景の中で、HiBiSのミッションである「広島におけるインターネットを活用したビジネスの活性化」を実現するため、IT企業のみに限らずIT業界以外の組織や個人の方が参加できる機会を増やし、さらに各々の部会に顧問を設置することにより、産学連携を強化することを大きな方針とし、これまでの各大学との連携をさらに強化して、若年層の技術者や起業家の発掘に努めます。

 まず、毎年開催している「HiBiSインターネットビジネスフォーラム」を引き続き開催する他、各部会からテーマを持ち寄り、「IT勉強会(オープンセミナー)」の開催を定期的に企画して行きます。これまでに実績のある国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)、および一般社団法人テレコムサービス協会との共催イベントを継続し、さらに独立行政法人情報処理推進機構(IPA)、および公益財団法人広島市産業振興センターとの連携を深めて行きます。

 また、インターネット・セキュリテイの分野においては、情報セキュリティに関する技術的要件を中心に、最新動向と問題点等を調査・研究し、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)と連携して「セキュリティ・キャンプ」を開催します。さらに、インターネットビジネスを展開する上で、ユーザ・インターフェイスを考慮したデザインの重要性が増してきていることから、UI/UX研究部会を中心として新たな資格制度へも取り組みます。

 本年度は、2年に一度、「ひろしまIT総合展2017」が開催される年度であり、テーマや主旨に沿ったセミナーを企画・実施する予定です。毎年開催していますHiBiSインターネットビジネスフォーラムも、このシンポジウム期間中のイベントとして開催することで集客や周知の相乗効果を狙います。

 以上のように今年度もHiBiSは広島発のインターネットビジネスやベンチャー企業の発掘を行うことで、業界および地域社会の情報化・高度化に取り組んでいきたいと考えております。

 本年度の運営方針を以下のとおり示します。

 

  1. 5つの部会活動
    ①クラウド・コンピューティング研究部会
    ②ビジネスモデル研究部会
    ③インターネットセキュリティ部会
    ④UI/UX研究部会
    ⑤備後IT部会
     
  2. IT勉強会(オープンセミナー)
     HiBiS内外、およびメンバーの部会を超えた情報交換、親交を深める場として、IT勉強会(オープンセミナー)を開催します。ゲストスピーカーには、インターネットビジネスで活躍中の企業をお呼びし、ビジネスアライアンスの場を提供していくことで、HiBiSの活動を知って頂き、同時にHiBiSへの新規入会を促します。さらに、産学連携の一環として、学校関係者(先生、学生)の参加を積極的に進めて行きます。
     
  3. HiBiSインターネットビジネスフォーラム(第21回)
     インターネットビジネスに取り組まれている企業からビジネス事例を発表していただく企画です。HiBiSのメンバーか否かを問わず、自薦他薦形式でビジネス事例を募ります(企業の部)。また、起業家を目指す学生、ビジネスモデルを研究している学生等からのビジネス事例を募集します。キャンパス枠(大学、専門学校等)は、今回で5回目を数えますが、広島県内の多くの学校から応募があり、未来を担うサポートの場として定着してきました(学生の部)。応募頂いた全ての発表原稿は、小冊子にまとめ10月(予定)のフォーラム当日に配布するとともに、事前審査により選定した優秀ビジネス事例をフォーラムにて発表していただきます。(企業の部、学生の部)。
     さらに、その中から企業の部、学生の部それぞれ優秀作品を選出し、国立研究開発法人情報通信研究機構主催の「起業家万博」、「起業家甲子園」へ推薦、一般社団法人テレコムサービス協会主催の全国大会「ICTビジネスモデル発見&発表会」への出場権が与えられる予定です。
     
  4. セキュリティ・ミニキャンプ in 中国 2017(広島)
     独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および、セキュリティ・キャンプ実施協議会では、次代を担う日本発で世界に通用する若年層の情報セキュリティ人材を発掘・育成するため、産業界、教育界を結集した講師によるセキュリティ・キャンプを実施し、それを全国的に普及、拡大していく取り組みを進めています。HiBiSではこの取り組みと連携して、昨年に引き続き、「セキュリティ・ミニキャンプ in中国 2017(広島)」を開催します。
     
  5. SECCON(2017年度CTF for ビギナーズ(CTF4b))
     SECCON実行委員会ではインターネットの利用が広がる中、さまざまなサイバー犯罪も増えてきており、その中でセキュリティ技術を学びながら、同時に倫理観についても学ぶことができるCTFワークショップを開催しています。
     強会などで直接学ぶ機会が少なく、交流の場も著しく少ないのが現状です。HiBiSでは、この取り組みと連携して、学生や社会人の方々が正しい倫理観を持って情報セキュリティを学ぶための比較的初心者向けワークショップ(CTF4b)を開催します。
     
  6. インターネットによる情報提供
    ・Webサイトを活用してHiBiSの活動状況を周知します。
    ・SNSを活用した情報提供を積極的に行います。

 

 HiBiSの活動は、メンバーの参加が無ければ成果を出すことができません。各部会は、それぞれ魅力のある事業活動を計画しています。メンバー各社の積極的な参加をお願いいたします。

 

会議の開催

総集会
年1回(情産協総会と同時開催)
協議会
年1回(情産協総会と同時開催)
運営委員会
月1回
部会
活動にあわせて適時行う
 メンバーは複数の部会に参加可能です。(1社から何名でもかまいません)
 勉強会、研究会は各部会の中でリーダーを定めて行います。