平成29年度日本経済は、米国・欧州等の先進国経済が緩やかに持ち直す一方で新興国景気が減速する外部環境のなか、いわゆる「アベノミクス」の1本目の矢である「大胆な金融政策」は日銀の異次元緩和により、2本目の矢である「機動的な財政政策」は大型補正予算の執行により実現され、残る3本目の矢である「成長戦略」への期待感も相俟って、円高是正、株価上昇が進展する等、堅調に推移してまいりました。
情報サービス業界においては、「AI」、「IoT」、「ディープラーニング」、「シンギュラリティ」といった言葉が身近になり、まさにITによる様々なサービスが全ての地域、産業、多くの人々の営みに深く関わり、より高度に進化しつつあることを感じるなか、地元広島においても、ITを核とした広島発のビジネスモデル創出に向けて、「ひろしまIT融合フォーラム」を中心に活動を展開しています。
そのような中、HiBiSは5つの部会活動を中心に、異業種交流会、およびビジネスフォーラム等のイベント開催を通じて活発に活動してきました。
昨年度から、HiBiS内外、およびメンバーの部会を超えた情報交換、親交を深める場として、IT勉強会(オープンセミナー)を企画し、ゲストスピーカーの特色ある講演が集客力のあるイベントとして成果をあげ、IT業界以外からの参加者も増え、老若男女を超えた集いの場となり、入会のきっかけとなり会員増強に寄与しました。
HiBiSが主催する最大のイベントである、「HiBiSインターネットビジネスフォーラム」は今回で第21回目となり、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)および一般社団法人テレコムサービス協会との共催により、開催いたしました。企業の部では、4社の優秀事例の発表を行い、その中から総務省中国総合通信局長賞(最優秀ビジネス事例)とテレコムサービス協会中国支部会長賞が授与されました。また、多くの応募がある学生の部では、各大学機関等から将来の起業家を目指している学生や、ビジネスモデルを研究している学生を対象にビジネスプランの発表の場を提供しました。今回は、最優秀ビジネス事例に選ばれた学生には、総務省中国総合通信局長賞に加え、NICT賞およびテレコムサービス協会ICTビジネス研究会賞もあわせて授与され、それぞれの全国大会である「起業家甲子園」、「2017年ICTビジネスモデル発見&発表会」へ出場し、「2017年ICTビジネスモデル発見&発表会」においては、総務大臣賞、「起業家甲子園」では、協賛企業賞(AWS賞、YJキャピタル賞)を受賞いたしました。
さらに、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および、セキュリティ・キャンプ実施協議会が主催する「セキュリティ・ミニキャンプ in 広島」の開催に加え、「SECCON 2017 CTF for ビギナーズ」を実施して、中国地方でのセキュリティ技術者育成に貢献しました。
上記のような流れの中で、HiBiSは広島におけるインターネットビジネスの活性化、優良なビジネスモデル企業の発掘に積極的に取り組んでまいりました。今後とも、広島におけるインターネットビジネスを牽引する意気込みで活動を充実させてまいります。
皆様のさらなるご協力とご支援をお願い申し上げます。
総集会 | 1回(情産協総会と同時開催) |
協議会 | 1回(情産協総会と同時開催) |
講演会等全体イベント | 4回 |
運営委員会 | 12回 |
クラウド・コンピューティング研究部会 | 3回 |
ビジネスモデル研究部会 | 3回 |
インターネットセキュリティ部会 | 10回 |
UI/UX研究部会 | 2回 |
備後IT部会 | 2回 |