インターネットの黎明期である1996年に設立し、様々な活動を行ってまいりましたHiBiSは、今年で15年目という節目を迎えます。設立当初は個人でメールアドレスをもっている人の方が珍しいという時代でしたが、現在は当時の環境からは想像できないほどインターネットは普及し、高度化し、成熟してきました。
連日のように紙面を賑わす「クラウド・コンピューティング」関連のサービス・リリースは、ネットワークの高速化やハードウェアの高性能化、セキュリティ技術やアプリケーション開発手法の進歩など、今日のインターネットを支える様々な技術の発展によるところが大きいといえます。広く受け入れられるようになったオープンソースも、インターネット上の新しいサービスを提供しやすくした一つの要因と考えられます。一方で、インターネットは広告媒体としても急 速な成長を遂げ、昨年度はテレビに次ぐ第2のメディアとなったといわれています。最近では、Twitterなどのミニブログサービスが話題となり、コミュニケーションやマーケティングツールとして多くのユーザに利用されています。
モバイル・インターネットの分野では、iモードに代表される初期のインターネット接続サービスから10年が経過し、現在は、iPhoneの大ヒット、Googleが開発したAndroid OSを搭載した端末の登場など、スマートフォンが世界的に普及しはじめています。
このようなインターネットの高度化、成熟化と歩調を合わせるように、HiBiSはその時代に即したテーマを選んで活動を続けてまいりました。インター ネットやビジネスを取り巻く状況は絶えず変化していますが、今年度は節目の年として初心に帰り、専門分野に分かれた部会を中心に活発に活動してまいります。一部の部会活動や行事につきましては、(社)広島県情報産業協会をはじめ、各関係団体と連携を取りながら進めてまいります。また、各種セミナーの開催、メルマガ発信を継続することで、インターネットを活用したビジネスの啓蒙に努めてまいります。恒例の広島インターネットビジネスフォーラムは引き続き開催し、広島発のインターネットビジネスやベンチャー企業の発掘を行うことで、業界および地域社会の情報化・高度化に取り組んでいきたいと考えております。また、本年度は、2年に一度、情報化シンポジウムが開催される年度であり、テーマや主旨に沿ったセミナーを企画・実施する予定です。
本年度の運営方針を以下のように定めました。
HiBiSの活動は、メンバーの参加が無ければ成果を出すことができません。各部会は、それぞれ魅力のある事業活動を計画しています。メンバー各社の積極的な参加をお願いいたします。