活動報告

活動報告(平成15年度)

平成15年度統括概要

 ブロードバンドの普及が急速に進んだ1年でした。ほんの少し前まで、日本のインターネット接続料の高さが新聞雑誌等で指 摘されていましたが、現在では世界で最も安い料金になったといわれています。それと並行して、携帯電話のサービス向上にも目を見張るものがあります。イン ターネットと連携したメールサービスは各社当然の機能となり、携帯上のホームページを利用したサービスが一般化してきました。インターネットを活用したビ ジネス環境が完全に整ったといえます。
 毎年恒例で行なっている「インターネットビジネスフォーラム」は第7回目となりますが、回を追うごとにビジネス事例の内容が豊富となり、実ビジネスの中 に根をおろしたことが実感できます。今回は、「すくすくネット放送局」の事例が最優秀賞に選ばれましたが、その他の事例もすばらしいものばかりでした。
 HiBiSの活動は、5つの部会を中心に行なわれています。EC部会は、国際学院大学を中心にリコメンデーションエージェントの研究を行ないました。 IT応用部会は、住基カードの普及状況および民間のICカードの動向を調査し、部員間での意見交換を実施しました。ビジネスモデル部会は、機密保護関連 の講演依頼をして情報交換を行いました。NW技術部会は、技術関係だけでなく個人情報保護などの制度面も含めてセミナーを開催しました。モバイルインター ネット部会は、利用事例の収集と利用の動向を研究するため、ミニ勉強会を実施しました。


【参考資料(これまでの歩み)】

 

平成8年度

 HiBiSを10月に立ち上げました。また、第1回目のインターネットビジネスフォーラムを実施しました。内容は、プロ バイダー活動、インターネットカフェ、ホームページ事例等まさにインターネットの始まりの年です。メンバーの個人メールアドレス保有はかなり低い状況でし た。

 

平成9年度

 「イントラネットフォーラムin広島」を開催しました。企業内でのインターネット技術の浸透が始まった年です。広島大学の椿先生に「インターネット社会の憂鬱-憂鬱の解消にビジネスチャンス-」のテーマで記念講演をお願いしました。

 

平成10年度

 ECシンポジウムを開催しました。EC(電子商取引)の実質的な展開が始まった年です。インターネットセキュリティーの議論も出始めました。衛星インターネット、モバイルインターネットの言葉も出てきました。

 

平成11年度

 Y2K問題に揺れた平成11年度は、後半に入ってインターネットバブルと呼ばれるネット関連株の暴騰に沸きました。日本におけるインターネット世帯普及率も20%超との調査結果もあり、米国に遅れてはいますが、インターネットビジネスの全的な発展が始まったようです。

 

平成12年度

 広島県の情報トライアングル実験に参加しました。行政のインターネットへの取り組みが具体化した年といえます。インターネットトレードが盛んになり、マーケットプレースの取組みが活発化してきました。インターネットが本格的にビジネスの道具になってきました。

 

平成13年度

 IT(情報技術)の言葉が氾濫し、IT=インターネットが益々企業の業務プロセスに組み込まれてきました。インターネッ トビジネスフォーラムの投稿内容も高度化し、ビジネスの試みから、実ビジネスとしての展開に変わってきました。「ITは水や空気のような存在になる:ビ ル・ゲイツ」の言葉が現実味を帯びてきました。

 

平成14年度

 ブロードバンド元年と言われ、インターネットのサービス内容が高度化した年といえます。銀行の不良債権処理が進み始め、 日本啓示も底を脱したとの認識がでてきました。HiBiSの活動は「ブロードバンド」、「ネットワークセキュリティ」、「認証」、「ビジネスモデル」、 「電子商取引」等のキーワードを中心に展開しました。

 

 上記のような流れの中で、HiBiSは広島におけるインターネットビジネス活性化に積極的に取組み、成果を出してきたも のと自負しております。今後とも、広島におけるインターネットビジネスを牽引する意気込みで活動を充実させてまいります。皆様のさらなるご協力とご支援を お願い申し上げます。   

 


平成15年度活動の概要

総会 1回(5月14日)
協議会 1回(5月14日)
運営委員会 9回
EC部会 12回
企業ビジネスモデル部会 7回
モバイルインターネット部会 3回
IT応用部会 7回
NW技術部会 4回
講演会等全体イベント 6回