HiBiSは広島におけるインターネットビジネスの啓発を目指し、情産協会員以外の参加も得て、本年度は5つの部会を中心に活動を行ってきました。
ユビキタス社会の進展する中、各部会はそれぞれのテーマ別に部会における研究を行うとともに、社外講師を招聘してミニ講習会を開催し、先進的なインターネットビジネス事例の研究を行ってきました。EC部会は、3~5年先のユビキタス社会のニーズを発掘し、その中から「通勤中の情報収集」「家の遠隔操作・管理」「医療ユビキタス」の3テーマのニーズを明確にしました。ビジネスモデル部会は、地場で創造、展開している8ビジネス事例について調査・研究を行いました。iアプリ研究部会は、iアプリについてその概要、活用事例などについて研究を行いました。ICカード利用部会は、「広島県内で共通で利用出来るICカード学生証」の検討を行いました。インターネットセキュリティ研究部会は、IPv4からIPv6への移行方法と企業への具体的普及方法、企業における情報セキュリティ対策について調査・研究しました。
10月に行われました「コンピュータ&ネットワークEXPO‘05広島」では、「広島銀行の多機能ICカードへの取組みについて」、「情報セキュリティの最新動向と対策」のテクニカルセミナーを担当しました。
2月に行われました第9回HiBiSインターネットビジネスフォーラム2006の記念講演の「インターネット超勝ち組企業が描く、楽天グループ戦略とは」(楽天ブックス(株)代表取締役社長 杉原 章郎
氏)は、楽天の創業から大躍進を支えたメンバーとして、非常に興味深い内容の講演でした。最優秀事例の(株)ドリームネッツの「web技術と様々なサービスで経営を支援~時空商人・ナレッジBOOK・ドリームブログ」は、今後のビジネスが期待できるすばらしいものでした。今後もHiBiS参加メンバーのインターネットビジネス力を高めるとともに、優良なビジネスモデル企業の発掘を行って行きたいと考えています。
上記のような流れの中で、HiBiSは広島におけるインターネットビジネス活性化に積極的に取り組み、成果を出してきたものと自負しております。今後とも、広島におけるインターネットビジネスを牽引する意気込みで活動を充実させてまいります。皆様のさらなるご協力とご支援をお願い申し上げます。
【参考資料(これまでの歩み)】
◆平成8年度
HiBiSを10月に立ち上げました。また、第1回目のインターネットビジネスフォーラムを実施しました。内容は、プロバイダー活動、インターネットカフェ、ホームページ事例等まさにインターネットの始まりの年です。メンバーの個人メールアドレス保有はかなり低い状況でし た。
◆平成9年度
「イントラネットフォーラムin広島」を開催しました。企業内でのインターネット技術の浸透が始まった年です。広島大学の椿先生に「インターネット社会の憂鬱-憂鬱の解消にビジネスチャンス-」のテーマで記念講演をお願いしました。
◆平成10年度
ECシンポジウムを開催しました。EC(電子商取引)の実質的な展開が始まった年です。インターネットセキュリティーの議論も出始めました。衛星インターネット、モバイルインターネットの言葉も出てきました。
◆平成11年度
Y2K問題に揺れた平成11年度は、後半に入ってインターネットバブルと呼ばれるネット関連株の暴騰に沸きました。日本におけるインターネット世帯普及率も20%超との調査結果もあり、米国に遅れてはいますが、インターネットビジネスの全的な発展が始まったようです。
◆平成12年度
広島県の情報トライアングル実験に参加しました。行政のインターネットへの取り組みが具体化した年といえます。インターネットトレードが盛んになり、マーケットプレースの取組みが活発化してきました。インターネットが本格的にビジネスの道具になってきました。
◆平成13年度
IT(情報技術)の言葉が氾濫し、IT=インターネットが益々企業の業務プロセスに組み込まれてきました。インターネッ トビジネスフォーラムの投稿内容も高度化し、ビジネスの試みから、実ビジネスとしての展開に変わってきました。「ITは水や空気のような存在になる:ビル・ゲイツ」の言葉が現実味を帯びてきました。
◆平成14年度
ブロードバンド元年と言われ、インターネットのサービス内容が高度化した年といえます。銀行の不良債権処理が進み始め、日本啓示も底を脱したとの認識がでてきました。HiBiSの活動は「ブロードバンド」、「ネットワークセキュリティ」、「認証」、「ビジネスモデル」、「電子商取引」等のキーワードを中心に展開しました。
◆平成15年度
ブロードバンドの普及が急速に進んだ1年でした。ほんの少し前まで、日本のインターネット接続料の高さが新聞雑誌等で指摘されていましたが、現在では世界 で最も安い料金になったといわれています。それと並行して、携帯電話のサービスが向上し、携帯上のホームページを利用したサービスが一般化してきました。 インターネットを活用したビジネス環境が完全に整ったといえます。
◆平成16年度
ユビキタス社会の進展する中、Suicaに見られるICカードの利用拡大に伴い、電子マネーEdyやお財布携帯の話題が絶えなかった1年、各部会はそれぞれのテーマ別に部会における研究を行うとともに、社外講師を招聘してミニ講習会を開催し、先進的なインターネットビジネス事例の研究を行ってきました。
上記のような流れの中で、HiBiSは広島におけるインターネットビジネス活性化に積極的に取組み、成果を出してきたも のと自負しております。今後とも、広島におけるインターネットビジネスを牽引する意気込みで活動を充実させてまいります。皆様のさらなるご協力とご支援を お願い申し上げます。
総会 | 1回(5月26日) |
協議会 | 1回(5月26日) |
運営委員会 | 11回 |
EC部会 | 12回 |
ビジネスモデル部会 | 8回 |
iアプリ研究部会 | 3回 |
ICカード利用部会 | 12回 |
インターネットセキュリティ研究部会 | 8回 |
講演会等全体イベント | 4回 |