活動報告

活動報告(平成24年度)

総括概要

 平成24年度は、オリンピックイヤーに始まり、山中教授のノーベル賞受賞の快挙で弾みをつけ、年末に誕生した自民党政権によるアベノミクスが注目を浴びています。それにより、円安と株価上昇が進み、輸出産業を中心とした設備投資に期待ができそうです。勿論、明るい話題ばかりではありませんが、長引く不況からの脱出のためのきっかけとなる年でした。

 また、ITを中心に見ると、クラウド・コンピューティングの推進によるビックデータの取扱いに注目が集まり、ユーザ・インターフェイスがコンピュータ端末からパソコン、タブレットPC、スマートデバイスへと、より身近に迫って来ています。そこには、新たな脅威として、なりすましやフィッシング詐欺、サーバー攻撃が出現して、IT業界だけでなく国をあげての対応を急がれています。さらに、FacebookをはじめとしたSNSの普及は世界的な動きとなり、国内発のLINEにおいては1億人のユーザを突破して、海外からの利用者を中心に拡大の一途を辿っています。

 そのような中、17年目を迎えるHiBiSは昨年度から1部会活動の場をひろげ、6つの部会や各種イベントを通じて活発に活動いたしました。

 クラウド・コンピューティング研究部会は、クラウド・コンピューティングの最新動向に加え、今年度はソーシャルネットワーキング、ゲーミフケーション等の個別のテーマについても研究を行いました。

 ビジネスIT活用部会は、本部会でのセミナーや懇親会の企画に限らず、他で開催されるセミナーや懇親会にも部会として参加し、さらに、「HiBiSインターネットビジネスフォーラムの企画と深堀」も推進しました。

 インターネットセキュリティ部会は、クラウド・コンピューティングの導入が進む中で、インターネットの他、NGN、ワイヤレス、スマートコミュニティ等の新たなビジネス環境におけるセキュリティに関する技術的要件について、最新動向と問題点等を調査・研究しました。

 Android活用部会は、iPhoneやwindows8などを含めたスマートデバイスをテーマにスマートフォンや組み込みOSなどを研究し、また、昨年と同様に技術委員会と合同で、「Android塾」を開催し、技術的な向上と交流を図りました。

 IT先進技術研究部会は、先進的なIT技術を深堀するため、先進的技術を保有する企業様のセミナーを中心に部会活動を行いました。そのためこれまでとは違う参加者も多く見られ、一層活発な部会活動となりました。

 Facebook研究部会は、Facebook、SNS事例を研究するとともに、既存のインターネット・マーケティング手法などについても研究し、また、本年はHiBiSウェブサイト担当として運営と集客の活動を行いました。

 また、HiBiSが主催する最大のイベントである、「HiBiSインターネットビジネスフォーラム」は今回で第16回目となりましたが、情報化シンポジウム2012の中のイベントとして開催し、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)との共催により、最優秀ビジネス事例に選ばれた組織は、「平成24年度情報通信ベンチャービジネスプラン発表会」への推薦枠を得ることができました。

 昨年よりHiBiSの中核イベントとなってきましたビジネス交流会は、ゲストスピーカーの特色ある講演が集客力のあるイベントとして成果をあげ、IT業界以外からの参加者も増え、老若男女を超えた集いの場となり、入会のきっかけとなる等会員増強に寄与しました。

 また、産学プロジェクトの一環として、広島修道大学における熟議プロジェクト(文部科学省主催)に民間代表として参加して、先生や学生をはじめとした大学関係者との連携を深めました。

 上記のような流れの中で、HiBiSは広島におけるインターネットビジネスの活性化、優良なビジネスモデル企業の発掘に積極的に取り組んでまいりました。今後とも、広島におけるインターネットビジネスを牽引する意気込みで活動を充実させてまいります。

 皆様のさらなるご協力とご支援をお願い申し上げます。

活動の概要

総会 1回(5月23日)
協議会 1回(5月23日)
講演会等全体イベント 8回
運営委員会 12回
クラウド・コンピューティング研究部会 11回
ビジネスIT活用部会 10回
インターネットセキュリティ部会 10回
Android活用部会 10回
IT先進技術研究部会 10回
Facebook研究部会 12回